最初に頭に浮かんだことをボツにする効用。

１０月も終わりに差し掛かっていますが、ジェイエア、シンガポールなどヴィジュアル系エアラインの試験も

まだまだ続きますね。

面接のやり取りでよく出てくるネタの１つが、「保安要員ネタ！」

CAといえば保安要員というイメージはあります。

確かに訓練でも多数の時間が割かれていますしね。救難訓練部の教官がとてもおもしろくて、

私は大好きでした。というより、高いところから滑り降りたり、泳いだり、エアラインによって様々ですが、

元おてんば！の私にはこたえられない楽しい時間でした、失敬ですが

「くるみさん、機敏でいいね～！」と、体育の先生、いや、教官に言われ、調子に乗って休憩時間に

同期とモックアップ（飛行機の模型で）の高い滑り台からびゅんびゅん滑っていたら、担任の教官がいつの間にか来られていて、

「調子のりすぎ！」と叱られたことを昨日のことのように思い出します。

A「CAの仕事で大切なことって何だと思いますか」と聞かれ、数多くの受験生さんが、

B「保安要員の意識を持つことです❕」と答えていますよね。

私も何度も何千回も見聞きした気がするので、おそらく面接官のみなさんはもっとでしょう。

CA=保安要員というのは、まったくまちがっていないし、むしろ大正解なのですが、

誰の頭にも浮かぶネタですよね。

Aの質問にBと答えることは、その他大勢とかぶりまくります。

まちがっていないんだけど、みんなが言うので、目立たないということと、あまり考えなくても出てくる回答ともいえる。

実際にB回答にたいして、

「保安要員の要素は確かに重要だけど、事故はめったにないんだよ。他にないですか？」と会場で

突っ込まれる受験生さんは多数。

頭に１番はじめに浮かんだネタを捨てて、あと１つ別解はないかと考えてみる。

このひと手間が、インタビューの質を変えると思います。

１番に浮かぶものは、みなさんがものすごくスマートな方なら別ですが、おおよそ、人とかぶっています。

保安を抜きに、気配りを抜きにしたら、どんな要素が必要かな？

そうだ！私って、おっとりしてるのが持ち味なんだけど、これってCAぽくないよね・・・

でも、これがわたしだし・・・

物事をスローモーションで見る姿勢もCAに求められると思います。つい時間に追われがちだとおもいますが、クイックな対応しながら、お客様の心の動きは常にスローモーションでとらえる、

そんな器用さをベテランの皆様は持たれている気がします。

って感じでもいえる。

CAにとって大切なもの＝人として大切なもの＝なによりも大切なもの＝みなさん一人一人の強み

と読み替えられる。

そんな１ミリの掘り下げが、みなさんの存在感をアップさせると思いますよ！！

保安や気配りに逃げず、どんどん「思考」いや、そんな大それたものでないけど、「自分をみつめなおす」ことを大切にしてほしいなと思うのです。